焼き切り侵入

化粧品店から店内の化粧品類が約1500万円分盗まれるという事件がありました。
犯人の侵入方法は裏口ドアのドアノブを焼ききってドアを開けるという手口でした。
犯行があった日は定休日だったそうです。通行人がそれをみて女性店員に連絡をし、そこから被害が発覚したということです。

この周辺には他にも店舗がいくつかありました。しかし狙われたのはこのお店だけだったそうです。

このような多額の被害を出してしまった原因はなんだったのでしょう。
おそらく周囲の目が届かない環境で犯人がゆっくり金目の物を選べる時間があったからでしょう。
焼き切りのような手法を使えばきちんと鍵をかけているドアでも入られてしまうことがあります。
万が一に犯人に侵入されたとしてもそこから犯人を追い出したり、中まで入らせないようにすることが大切ではないでしょうか。

例えば入り口付近に防犯カメラがあった場合どうでしょう?カメラがあると気づいたら犯人はそこで犯行をやめて逃げ出すかもしれません。
また、不正の侵入があった場合にブザーが鳴り響くようになっていたらどうでしょう。
ドアが相手も犯人は慌てて逃げ出したかもしれません。近所の人も物音に気づいて駆けつけてくれたかもしれません。

防犯カメラやセンサーライトなどの防犯対策は実際に作動することで効果を発揮するものでもありますが、泥棒に対する威嚇という側面もあります。
きちんとセキュリティ対策をしているということを犯人に伝えることで侵入を思いとどませる抑止効果があるのです。

高級自転車の窃盗

最近人気のある高級自転車は泥棒からも人気が高いです。
ルイガノやシボレー、プジョーといった外国メーカーのロードレーサーやマウンテンバイクなどがよく泥棒に狙われるものです。
これらの自転車の中には10万円以上するものもあります。

窃盗の手口は駐輪場に停めてある自転車の鍵付きワイヤなどをベンチで切断するという手口です。
犯人の目的はコレクションのためだったり、転売目的だったりします。

犯罪者というのは人々の需要の高まりに敏感です。需要が高まるということはすなわち高く売れるということです。もうかりそうなものを見つけるのが早いのです。そしてそのもうかりそうなものをタダで手に入れようと考えるのが犯罪者の考え方なのです。

普通の自転車ならば二重ロックにしておけば盗まれることはまずありません。鍵のついていない自転車も探せばいくらでも見つかるでしょうから、そちらを探したほうが労力は少なく早いのです。

しかし、高級自転車の場合はそうはいきません。どうしてもその自転車がほしいと思って盗むことが多いので時間と手間がかかってでも盗み出そうとします。
わざわざ有名な自転車コレクターの自宅まで侵入して盗む泥棒も居たりします。

自転車を停める場合は路上ではなく必ず友人の駐輪場や複数の自転車をロックできる装置のある駐輪場を選ぶようにして下さい。個別の対策をするよりは泥棒が犯行に及びづらい環境の場所に停めることが重要です。

古い家屋

京都は古い町並みが残っている美しい街です。
今でも古い町家に住んでいる人はたくさんいます。
そんな町家を狙った窃盗犯が捕まった事件がありました。
犯人は芸能プロダクションの社長でした。事業に失敗して借金があったそうです。

ある日「風呂に行く」といって外出して木造の町家ばかりを狙って盗みを行ったそうです。

この犯人はインターネットで盗みの手口を調べて研究していたそうです。そして、木造の町家は引き戸が解錠しやすいのでそこばかりを狙っていたということです。

この事件の犯人のように、なにか共通点があるとそれを利用してなんども同じようなところばかりを狙うというケースがあります。
間取りが似ていたり、防犯対策が似ていたり、金品の保管場所が似ている・・・といった具合です。
人間という生き物は一度成功するとその成功例がすごく印象に残ります。意識していなくても似たようなものばかりを狙ってもう一度成功させようという心理が働くものなのです。

ですから、もし店舗や住宅などで窃盗があった場合には自分には関係ない話だと思ったりせず、もしかしたら次は自分が狙われる番かもしれない!という危機感を持つようにしましょう。
もし家の作りが似ていたらあなたの家が狙われる可能性があるのです。
また、テレビで窃盗の被害が報道されたりするとそれを見た人が触発されて犯行に及ぶ可能性もあるのです。

地域の防犯

ある地域で住民の運動により治安がよくなったというお話があります。
ある地域のとある駅では若者がたむろしていてとても雰囲気が悪くなっていたそうです。

しかし、その次元のある年配の女性がそのことを憂いて、この状況を変えたいと思ったそうです。
駅を降りてから自宅に帰るまでの道のりで襲われるのではないかと怯えることもしばしばあったそうです。
このことを払拭したいと思ったその助成は知り合いの年配の友達に声をかけます。
そして駅前での集いの場を作ったのだそうです。
そしてそのことによって駅前の雰囲気がガラリと変わったのだそうです。

駅前に年配の女性が集まり、「おはようございます」「こんにちわ」と明るくあいさつを交わしているとそこに不審者は集まって来づらくなるのです。不審者ややんちゃな若者にとっては入りづらい空間になったのです。

このような集まりが定期的にされることによって駅前が明るく元気な声の響く場所になったそうです。

声をかけることや、周囲の目があることは犯罪の抑止効果になります。

泥棒を撃退するためにセンサーライトをつけたり、ブザーをつけたり、防犯カメラをつけたりということはよくされていますが、同じことを地域住民たちのちからでやったということですね。

防犯機器の設置などセキュリティの強化を考えている人はぜひ参考にしてみてください。